小児眼科
Pediatric Ophthalmology
小児眼科について
お子さまの目の健康を守るために
子どもの目は成長の途中にあり、大人とは異なる特有の症状や注意点があります。
視力の発達は乳幼児期から小学校低学年頃までがとても重要な時期で、この時期に正しく視力を育てることが、生涯の「見る力」を左右します。
小児眼科では、視力の発達段階にあるお子さまに対して、適切な検査・診断・治療を行い、目の健康をサポートします。
当院で対応している主な小児眼科の診療
- ■弱視(じゃくし)
- 視力が正常に発達していない状態で、早期発見と治療が非常に重要です。
眼鏡やアイパッチ、視能訓練などで対応します。 - ■斜視(しゃし)
- 両目の視線がうまく合わず、ものを見るときに片方の目がずれる状態です。
手術が必要な場合もありますが、多くは視能訓練や眼鏡で治療が可能です。 - ■遠視・近視・乱視
- お子さまの視力低下の原因を正確に診断し、必要に応じて眼鏡の処方や経過観察を行います。
- ■近視抑制(リジュセアミニ・オルソケラトロジーなど)
- お子さまの近視の進行をできる限り抑える治療法をご案内しています。
点眼薬「リジュセアミニ」、夜間専用ハードレンズ「オルソケラトロジー」など、年齢や進行の程度に応じた方法をご提案します。 - ▶詳しくはこちら:近視抑制(自由診療)のご案内
- ■先天性の眼の病気や異常
- 生まれつきの眼疾患(白内障・緑内障・眼瞼下垂など)も、専門的に対応しています。
- ■学校健診で異常を指摘された場合の精密検査
- 「要受診」となった際には、原因を明確にし、必要な検査・治療をご案内します。
当院の小児眼科の特徴
当院では、眼科専門医と視能訓練士(ORT)が連携し、年齢や発達に合わせた丁寧な対応を行っています。
小さなお子さまでも安心して受診いただけるよう、検査はできるだけやさしく、楽しく進められるよう工夫しています。
保護者の方へも、治療方針やご家庭での注意点についてわかりやすく説明いたします。
よくあるご質問
乳児期から検査は可能です。生後6か月〜1歳頃から視力の発達に関わる基本的なチェックができます。
お子さまの年齢や発達に応じて、無理のない方法で検査を行います。
小さなお子さまは、自分で「見えづらい」と訴えることができない場合が多くあります。
「目を細める」「テレビに近づく」「片目を隠す」などの様子が見られたら、一度ご相談ください。
まずは精密検査を行い、視力低下の原因を確認します。
必ずしも眼鏡が必要とは限りません。
必要な場合も、成長に合わせた処方や指導を行います。
視力の発達期(おおよそ6〜8歳頃)までに適切な治療を開始すれば、改善が期待できます。
早期発見と継続的な治療がとても重要です。
斜視の種類や程度により治療法は異なります。
多くの場合、まずは眼鏡や視能訓練から開始し、必要があれば手術を検討します。
早めの受診が大切です。
ご安心ください。
当院では、お子さまのペースに合わせて、やさしく声かけをしながら検査を進めています。
無理に行うことはありませんので、初めてでも安心してご来院ください。
遺伝的な要因はありますが、生活習慣や外遊びの量なども視力に影響します。
定期的なチェックと、目にやさしい生活習慣を心がけることが大切です。
このような症状はご相談ください
- ●目を細めてテレビや本を見ている
- ●目の位置がずれている気がする
- ●よくまばたきをする、目をこする
- ●よくつまずいたり、ぶつかったりする
- ●学校の視力検査で異常を指摘された
これらの症状は視力発達のサインかもしれません。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。