硝子体手術
Vitrectomy
硝子体手術について
硝子体とは?
硝子体(しょうしたい)は、眼球の中心にある透明なゼリー状の組織で、網膜と水晶体の間を満たしています。
年齢や病気により、この硝子体に混濁や出血、牽引などの異常が生じると、視力に影響を及ぼすことがあります。
硝子体手術とは?
硝子体を取り除き、 視力の回復や進行する疾患の治療を目的として行われる眼科の高度な手術です。
白内障手術と同時に行うことが多くなります
主に以下のような病気が対象になります。
- ●黄斑前膜
- ●黄斑円孔
- ●網膜静脈閉塞症
- ●硝子体出血
- ●糖尿病網膜症
- ●網膜剥離など
当院の硝子体手術の特徴
当院では、経験豊富な眼科専門医が最新の手術機器を用いて安全性と精度を重視した硝子体手術を行っております。
術前検査から術後の経過観察まで丁寧にサポートいたしますので、安心してご相談ください。
手術までの流れ
- 1.診察・検査:視力検査や眼底検査、OCTなどで目の状態を詳しく確認します。
- 2.手術のご説明と同意:手術内容やリスクをご説明し、同意をいただきます。
- 3.手術当日(日帰り):局所麻酔で15-30分程度の手術を行います。
- 4.術後の注意事項ご説明:点眼方法や生活上の注意点を丁寧にお伝えします。
- 5.術後の経過観察:定期的な通院で、回復状況や視力の改善を確認します。
手術機器について
「EVA- 網膜硝子体手術装置」について
当院では、網膜硝子体手術に対応する最新鋭の手術装置「EVA」を導入しています。
この装置は、非常に繊細な吸引と切開を同時に行うことが可能で、手術中の眼内環境を安定させる設計がなされており、従来の機器に比べて術後の回復もスムーズである点が特長です。
患者さまへのメリット
「EVA」は、黄斑疾患、硝子体出血、網膜剥離など、さまざまな網膜硝子体疾患に対応可能です。
眼内への負担を最小限に抑えた、安全で正確な手術が行えるため、患者さまにとって身体的・精神的なご負担が少なく、安心して治療を受けていただけます。
広角眼底観察システム BIOMについて
当院では、硝子体手術などの高度な眼科手術に対応するために、BIOM(バイオム) という観察システムを導入しています。
BIOMを使うことで、手術中に眼底(目の奥)を広い範囲で鮮明に観察でき、細かい部分までしっかり確認しながら安全に手術を行うことが可能です。
よくあるご質問
局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。
術後も軽い違和感程度で済む方が多いです。
多くの場合、日帰り手術が可能です。
ただし症状や体調によっては入院をお勧めする場合があります。
原因となる病気や進行の程度によって異なりますが、多くの方で視力の改善が期待できます。
医師とよくご相談ください。
一定期間、点眼薬の使用や、うつ伏せなどの姿勢保持が必要な場合があります。
詳しくは手術前にご案内します。
原則として片目ずつ行います。反対側の目の状態によっては、期間を空けて順次対応します。
安心してご相談ください
視界のゆがみや黒い影(飛蚊症)が気になる方、
他院で手術を勧められた方など、まずはお気軽にご相談ください。
早期の診断・治療が視力を守る第一歩です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。