レーザー手術
Laser-Surgery
レーザー手術について
レーザー治療とは?
眼科で行われるレーザー治療は、目の中に高精度のレーザー光を照射することで、病変の進行を抑えたり、症状の改善を図る治療法です。
切開を伴わない「非侵襲的治療」であるため、身体への負担が少なく、短時間で施術が完了するのが大きな特長です。
多くの場合、通院による日帰り治療が可能です。
当院で対応している主なレーザー治療
- ■網膜光凝固術(もうまくこうぎょうこじゅつ)
- 糖尿病網膜症や網膜裂孔(網膜に穴が開いた状態)などに対し、レーザーで網膜を焼き固め、病変の進行を防ぎます。
- ■後発白内障レーザー(YAGレーザー)
- 白内障手術後に起こる「後発白内障」に対して、濁った後嚢をレーザーで開くことで視力を回復させます。
痛みはほとんどなく、数分で終わる簡便な治療です。 - ■虹彩切開術(レーザー虹彩切開:LI)
- 閉塞隅角緑内障などに対して、房水の流れを改善するために虹彩に小さな穴を開け、眼圧の上昇を防ぎます。
- ■SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)
- 緑内障の一種で、眼圧を下げる目的で行う治療です。
目にやさしい低出力のレーザーで、繰り返し施術が可能な点も特徴です。
当院のレーザー手術の特徴
当院では、各種レーザー機器を導入し、患者様の症状や眼の状態に応じた最適な治療を行っています。
視力を守るために必要なタイミングで、できるだけ体への負担が少ない治療を提供することを心がけています。
手術までの流れ
- 1.診察・検査:眼底や眼圧などを詳細に検査し、レーザー治療が適応かどうかを判断します。
- 2.治療説明・同意:使用するレーザーの種類や効果、注意点について丁寧にご説明します。
- 3.レーザー照射:外来にて、点眼麻酔を使用しながら治療を行います。通常は数分〜20分ほどで終了します。
- 4.術後の観察・点眼指導:治療後は短時間の経過観察を行い、点眼や生活上の注意についてご案内します。
手術機器について
「インテグラプロ(Integre Pro)- 高精度レーザー治療装置」について
当院では、緑内障や網膜疾患などのレーザー治療において、高精度かつ安全性の高い治療を実現するため、「インテグラプロ(Integre Pro)」を導入しています。
この装置は、正確なレーザー照射が可能で、眼内の健康な組織に与える影響を最小限に抑えながら、効果的な治療を行うことができます。
「タンゴ(Tango)- 多機能レーザー治療装置」について
当院では、より高度なレーザー治療に対応するため、最新鋭の多機能レーザー機器「タンゴ(Tango)」を導入しています。
タンゴは、高精度な照射性能と多彩な治療モードを備えており、緑内障や網膜疾患など、さまざまな眼の病気に対して短時間で効果的な治療が可能です。
よくあるご質問
基本的に点眼麻酔を使用しますので、強い痛みはほとんどありません。
眩しさや軽いチクッとした感覚を感じることはありますが、我慢できる程度のことが多いです。
緑治療自体は数分〜20分程度で終了します。
前後の準備や経過観察を含めても、外来で1時間以内に完了することがほとんどです。
治療の内容によります。
たとえば、後発白内障のYAGレーザーの場合はすぐに視界がクリアになる方が多いです。
一方、糖尿病網膜症などでは効果がゆっくり現れることもあります。
病気の種類や進行具合によって異なります。
1回で十分な場合もあれば、効果を維持するために数回の治療が必要になることもあります。
レーザー治療は多くの目の病気に有効ですが、すべての疾患に適しているわけではありません。
病状によっては手術や別の治療が必要となる場合もあります。
診察と検査を通じて適切な治療方法をご提案いたします。
安心してご相談ください
視力の低下や眼底異常を指摘された方、白内障手術後に見えにくくなった方などは、お早めにご相談ください。
定期的な検査と適切な治療が、視力を守る第一歩となります。
どうぞお気軽にお問い合わせください。